30代後半 契約社員 年収270万時代
このときに見た物件は
- 2F 2LDK 52㎡ 約2000万円 築20年
- 大通り沿いに面している
- 駅徒歩10分(実際にわたしが歩くと信号待ち含め15分)
駅から距離はあるものの、その「最寄駅」がショッピングモールも併設されている複数路線のある大きな駅であり、買い物をしながら落ち着いた住宅街へ向かう道だったためマイナス材料ではありませんでした。飲食店も豊富。
しかしマンション自体は大規模修繕を控えており、建物全体的にまあ築年数相応…という感じでした。
間取り図しか掲載されていなかったので初めて内装を確認すると、一度も設備交換をしたことがないとのことで、住む前に水回り設備は総入れ替え必須。壁紙はもちろん床も考えた方が良さそうで、相場より安い物件には相応の理由があるな〜と納得しました。
結局この物件にはローン審査の申し込みをしても落ちるだろうとのことでしませんでした。今考えるとこんな冷やかしみたいな属性の人をよく案内してくれたな…と思います。暇だったのかな…
当時のわたしの目指す「わたしの希望条件に合致した物件を買える目安」は「年収300万以上・契約社員or正社員・勤続年数3〜5年」で、実際に買えたのは「年収320万・正社員・勤続年数5年(契約社員時代含む)」のときでした。(地域差の大きいことなのでご参考までに)
ローン審査に落ちるたびに「30歳くらいの頃にもっと本気で買う気になっておけば良かったな…」と思いましたが、わたしが実際に購入する40歳の頃が、アラフィフの今現在から振り返ってみると一番金利が低く、マンション価格も上がり始める前の良い時期に買えたと思います。
この頃は中古マンションしか見ていなかったので、修繕積立金や建物自体の寿命も心配材料でした。
当時築40年くらいの中古マンションに住んでいた職場の同僚の方が物件価値を上げる施策として「宅配ボックスの設置」を管理組合で提案したところ、昔から住んでいる高齢者の方々から反対にあい否決してしまったそうです。「自分たちは日中在宅しているのでそんなものは必要ない、むしろ部屋まで届けてもらえないと困る」と。
確かに自分たちに不要な設備にお金を出したくない(出せない)のは当然です。しかし同僚のマンションは駅から遠く、住人の入れ替わりがうまく進まず(同僚は配偶者の両親から引き継いだそうです)、物件所有者が不明な部屋もあり、空き部屋だらけ。せめて設備が良ければ賃貸物件として新しく入居者が入るし自分たちも今後賃貸物件にできるのに…と悩んでいました。
30歳で購入できていれば、65歳時にローンを支払い終える。でも新築物件を買ったとしても、その時点で築35年。80歳まで生きれば築50年。90歳なら築60年。自分が「マンションの設備改善に反対する厄介な年寄りの物件所有者」になる自信があります。